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BUSINESS

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HRマーケット(人材業界)は、今急速にテクノロジー領域との融合を深めています。
AIをマッチング、RPA業務改善、フィンテック活用など、近年の情報技術の進化による成果を大きく享受している分野の一つがHR領域です。人口減少を背景にした労働力不足に加え、感染症による経済変動など、労働市場はかつてないほどのリセッションの時を迎えています。変化する働き方のニーズをいかに技術やサービスの開発で補っていくか、それが当社グループが取り組んでいく大きなテーマとなっています。

キャムコムグループは、将来的な中核技術となる情報技術(AI/RPA、マッチングオートメーション、データサイエンス活用、アドテク、フィンテック、動画……)と、雇用開発につながる事業領域(障がい者雇用、外国人材活用、人材評価、インタツアー、マッチングコンシェル、物流シフティング、フリーランス、メディア事業……)への注力を加速しています。
テクノロジーが変革をもたらす新たな時代の中で、あらゆる価値をマッチングするサービスインフラを目指し、当社のビジョンはさらに加速していきます。

日本の労働人口と生産年齢人口

日本国内の人口減少は、高齢者の増加と若年層の減少が同時に進む史上類を見ない事態となっています。日本の労働力を数値で見ると、生産年齢人口(15歳~65歳の就学者を除く人口)は減少する中、労働人口(職業に就いている人および就職の意思がある人)は逆に増えるという現象が起こっています。
これは、高齢者と女性をはじめとしたこれまで就業していなかった人材の雇用開発が進み、いわゆるダイバシティが労働人口を増やしたとみられます。今後は、障がい者の就業拡大に加えて、女性リワーク支援の育児支援やリモートワーク、外国人材の幅広い受け入れといった、労働者と働き方の多様化をいかに企業が受け入れ戦力として取り込んでいくかが重要となります。

新型コロナウイルス感染症対策とデジタルシフトの加速

2019年に起きた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックとその政治的・経済的影響は極めて大きいものでした。その経済的な影響はまだまだ完全回復とは言い難い状況が続いています。
雇用の環境は「採用難」から急速に「求人不足」へと変化しましたが、長期的な労働人口減少と緩やかな経済回復によっていずれ採用の難易度は上がることになります。
また、コロナ禍による大きなインパクトとして、リモートワークを中心とした働き方の変化が急速に進み、同時に企業のデジタルシフトが大きく加速していることが挙げられます。業態業種を問わずこの変化は働き方・雇用の在り方を大きく変えていくと考えられます。
環境の変化によって採用マーケットの非対称性がより高まる中では、社会的機能としての「マッチング」に対するニーズもまたより高まることとなります。

媒体と求職者の変化

通信回線とスマートフォン・タブレットといったモバイルデバイスの普及によって、求職者の職探しの行動は大きく変化しています。紙媒体とガラケー中心でフリーペーパー全盛だった時期から、現在ではWebでのエントリーが主流となり、求職者が求人を認知するチャネルは検索エンジンからの流入へと大きくシフトしています。Indeedをはじめとしたアグリゲーションに代表されるアドテクの進化は、求人掲載メディアから自社求人サイトへとコンテンツの主役を変えつつあります。こういった求職者行動の変化は、今後5G/6G通信網が普及することでさらに劇的に変わると考えられています。動画コンテンツがより一般的に使われ、xR技術(VR/AR/MR)がより直感的に情報を伝えるようになると、リッチコンテンツの説得力、あるいはWOM(口コミ)の信頼性といったコンテンツの需要が急速に展開することになります。また、アプリやAIアシスタントによるインタフェースの進化はエッジコンピューティングによって加速され、WEBで検索される媒体は文字から動画にシフトしていきます。

テクノロジーが支える人材活用

情報技術を使った人材領域の技術進化を総称して「HRテック」と呼んでいます。「HRテック」の代表的のものとしては、AI(人工知能)を活用した適職マッチング・人材マッチング、RPA(ロボット化)を駆使した事務業務の効率化、モバイル端末を使った勤怠管理、フィンテックと連携した給与支払い、動画やxRを活用した業務のマニュアル化などがあります。これまで人事のカン・コツや、事務作業者のルーチン習熟に依存していた人事業務の多くは情報技術による高速化/無人化の恩恵を受けることになり、よりコアな業務、より労働生産性の高い業務へのシフトが可能になります。
人材業界はいま、テクノロジーの恩恵を最も受けやすい領域となりつつあります。