採用コラム
2020.12.03
新人に任された巨大人材管理システム開発。開発成功の裏側とテクノロジーの未来
SCGを知る

西澤 隆治は、総勢100名ほどいる綜合キャリアグループ(SCG)のITブレイン、システム開発部のエンジニアです。昔からものをつくることが好きだった西澤が、SEという仕事に葛藤しながらも、基幹システムを構築しテクノロジーを組み合わせたハイパーオートメーションに挑戦する姿を描きます。
ものづくりへの憧れから踏み出した、SE人生の第一歩
2020年現在、綜合キャリアグループ(SCG)のシステムエンジニアとして活躍する西澤。幼少期から「ものづくり」への関心が高かったといいます。
西澤 「僕は、子供のころから図工や美術は得意でした。ものづくりに携わる仕事に興味を持ったのは大学のときです。
当時、愛知万博が開催されていて、世界各国のパビリオンには最新のテクノロジーが展示されていました。日本でも、3Dスキャナーで撮影して映画の登場人物になれたり、巨大シアターで宇宙のバーチャル体験ができたり、テクノロジーの進化にすごい感銘を受けたのを覚えています。
テクノロジーに携わる仕事に就きたいと思い、就職活動はシステム系の会社を探しました。何もないところからPCという道具を使って、新しいシステムを生み出したいと思いました。
新卒でシステム系の会社に入社したときは、SEのド素人でして(笑)。システムに関しては人一倍勉強しましたね」
西澤のSEとしての技術や知識は、学校で身に付けたものではなく、社会人になってから努力を重ねて体得したものだったのです。
西澤 「新卒で入社した会社では、印刷機械の基幹システムのプログラム設計を行っていました。そこでシステム構築の基盤となる技術を習得しました。
ただ前例に倣って設計すれば良かったので、開発に行き詰まったり、イチから設計し直したりという苦労はありませんでしたね。
そのうち、SEとして自分の技術を試したいという気持ちが起こってきました。新しいフィールドでどこまでできるのかチャレンジして、もっと技術を伸ばしたいと思うようになりました」
新たな分野に踏み出したいと考えた西澤は、テクノロジーを基盤としたHRソリューションの綜合キャリアグループ(SCG)に興味を持ち、転職を決意します。
西澤 「SCGではユーザーの要望を直接聞いて、イチからシステムを開発することができたり、Web開発にも携わることができるのがとても魅力的でしたね」
こうして西澤は、2015年に綜合キャリアグループ(SCG)へ転職し、システムエンジニアとして新たなキャリアをスタートさせました。
SE上級者のプライドをかけた巨大システム開発
入社後、開発チームへの配属となった西澤を待ち受けていたのは、シフティングテクノロジー事業「バイトレ」の人材管理システム構築でした。
西澤 「バイトレは、主に物流業界に関連するサービスを提供しているグループ会社で、テクノロジーを取り込んだ人材管理を行っています。
当時のバイトレには、基幹システムの原型となるものがありました。
でもそのシステムを使うには限界があり、膨大に増え続ける顧客企業やスタッフさんに対応できなくなっていたんです。
そのため、僕らのチームは「短納期・高品質・保守強化」という難関をクリアした、新しい基幹システムの開発を迫られました。
早急にシステムのバージョンを入れ替え、システムをイチからつくり直す必要があったんです」
バイトレが、物流マーケットの需要に豊富な人材を供給するためには、これまでのシステムの設計をつくり直さなければならなかった、と西澤は言います。
西澤 「入社早々、僕も覚悟していましたが、システム開発は一刻を争うものでした。なぜなら、生半可なシステム設計ではすぐに立ち行かなくなるからです。
なかなかヘビーなミッションでしたが、一戦力として開発に携われたのは嬉しかったですね。もしかしたら、開発チームが僕のSEとしての技術力を計りたかったのかもしれませんが……(笑)」
難解な開発に取り組む西澤にとって、唯一の救いは、開発に理解のあるユーザーが携わってくれたことでした。
西澤 「ユーザーに理解があると、業務系のプログラムは高い確率で成功しやすいんです。SCGは部門間のセクショナリズムがなく、当時のユーザーはバイトレ経理部門や営業部門のメンバーだったこともあり、意思疎通が図りやすかったです」
しかし、システム開発を進める中で、西澤はある重大なミスを犯します。
西澤 「開発は『ユーザーの使い勝手』や『豊富な機能(パフォーマンス)』『性能』『納期』『予算』『保守性』などあらゆる要素に対して、バランス良く開発しなければなりません。僕はそういったバランスを取るのが苦手で……」
ひとつの要素にこだわりすぎた結果、バランス崩壊が招いた危機
バランスの調整に失敗したという西澤。ある要素へのこだわりが強すぎたようです。
西澤 「僕は変なところにこだわるくせがあって……たとえば、パフォーマンスと保守性はトレードオフの関係ですが、パフォーマンスにこだわらなくてもいいところにこだわってしまい、挙句の果てにシステムに保守性の悪いプログラムが埋め込まれてしまいました。
そのため開発チームのメンバーがシステムを修正するのに苦労し、結果的にシステム開発が大幅に遅れたんです」
しかし、そんな西澤の危機を救ったのは、ひとりの先輩でした。
西澤 「先輩の稲本が、根気強く僕を助けてくれて、システムのバランス調整を手伝ってくれました。どんなときも投げ出さずにフォローし、正しい方向に導いてくれる稲本をはじめ、大きな失敗も全員でカバーしてくれる開発チームには、本当に感謝しかありません」
他の業界でSEとして辛酸をなめる経験もしているだけに、西澤の言葉は開発メンバーへの感謝の気持ちであふれました。
またシステム開発だけでなく、契約に関する法律やルールを積極的に学び、システム運用がうまくいくようにと、経理部門と一緒になって頑張ってきた西澤。
ユーザー側の仲間たちは、その頑張りをよく見ていました。
人から可愛がられ、信頼されるという恵まれた気質を持つ西澤。
西澤の周りには、「彼が困っているなら何とかしてやろう」と気の利いたメンバーが集まってきます。
人柄の良い西澤のエッセンスが加味され、念願の基幹システム「バイトレマネージメントWebシステム」がついに完成しました。
西澤 「開発チームやユーザーの皆さんのおかげで、基幹システムは無事に起動しました。
ただ、システムを運用している以上、ユーザーと調整して、全体のバランスを見ながら改修を進めていかなければなりません。
これまでの失敗は教訓にして、次のシステム開発に生かします」
バイトレのシステム開発は、さらにテクノロジーの特色を生かし、次の世代に突入しているといいます。
HR業界の未来を変える「ハイパーオートメーション」への挑戦
西澤 「どんなに優秀な人材管理システムをつくったとしても、それが人の手を介する以上は、物流マーケットの拡大と共に間接部門の人員を増やすしかありません。
それによって得られる利益は一定で、平行です。
でも、一連の流れをすべてオートメーションにしたらどうでしょう。
物流マーケットが拡大すれば、利益は垂直に拡大します」
2020年現在、西澤は開発チームの一員としてDXを見込んだ、派遣・紹介に関わる全ての業務の自動化を目指して奮闘しています。
それは、複数の開発システムを一連の流れにのせ、テクノロジーを集結させたオートメーション、すなわちハイパーオートメーションだと西澤は語ります。
西澤 「自動化システムによって、顧客企業が必要としている人数を必要なタイミングで集めることができます。
また、Web基幹システムが募集広告や登録スタッフ情報と連動し、最短で人材提供ができます。その後の契約書や請求書も、システムが自動で判断して発行するので、ミスも遅延もありません。
スタッフさんは、求人に応募したら自動で仕事が決まり、契約書が発行され、給与が入金されるので、誰かに会って書類に記入するなどの煩雑な手続きがなくなります。
コンシェル自動機能で、マッチングも自動で完了するので、ネット上ですべて完了させることができます」
ただし、ハイパーオートメーションを行うにも、莫大なデータの整備と最適化が必要だと西澤は考えています。
西澤 「僕は一介のシステム開発エンジニアですが、プログラムの開発を通じて、世の中がもっと便利になったり、お客さんに喜んで使ってもらえるしくみをテクノロジーで実現したいと思っています」
西澤は今後の開発を見据え、自身の弱点とも冷静に向き合い続けています。
西澤 「今、最も自分に不足していると思うのが、サーバーやネットワークに関する知識です。システムの基盤であるサーバーの知識がないと、急なトラブルに対処できず開発が進まなくて……
こういったインフラ関係については、専門分野の技術者に聞いたり、実践的な専門書を読んだりして勉強しています。
知識や技術を身につけることで理想に一歩近づけるので」
現場で叩き上げ技術の実力者、西澤のハイパーオートメーションへの挑戦は、今始まったばかりです。
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企業研究をしているあなたにぜひ読んでいただきたい、綜合キャリアグループ社員インタビュー集です。 様々な職種から仲間の声を集めました!
この記事を書いた人
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