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2020.05.22

保育から始める働き方と採用改革。「オフイク」の進化型サービス

保育から始める働き方と採用改革。「オフイク」の進化型サービス

綜合キャリアトラストが運営する「オフイク」は企業主導型の保育所ではありますが、もう一方で保育を通じた採用サービスを行っています。HRコンサルタント伊藤 努(いとう つとむ)が保育「オフイク」ブランドの旗を掲げ、進化する採用マーケットに挑みます。

保育の「オフイク」に採用サービスが生まれた理由

オフイクはもともと、東京調布の仙川にある企業主導型の認可外保育所です。

特徴として、オフイクの保育スペースの隣に、テレワークで仕事ができるオフィススペースが併設されています。

このオフィススペースには、PCや電話、複合機など設備が整い、企業のオフィス同様に仕事が進められます。

伊藤 「オフイクは、“子どもを預けて働くことに専念できる保育所“をコンセプトにしています。オフイクの名前は、『オフ』ィスできちんと仕事をする×『育』児をしっかりする、という言葉の掛け合わせからきているんです」

オフイクを運営するHRコンサルタントの伊藤は、働く意欲があっても子育てのために働くことができない人と、生産量を上げたいが人を採用できない企業、その両者が出会えないのは非常に残念なことだと話します。

伊藤 「企業にも自社の魅力を発信する力があったり、有能な社員を獲得できたりするしくみがあれば結果も違ってきます。企業には採用に関わる課題が山積みです。

子育て世代の求職者を取り込むためには、たとえば就業条件の見直しやテレワークの導入、配置転換の検討など、これまでの就業規定を改革しなければなりません。

簡単に対処できることではありませんが、一刻も早く環境を整えなければ子育て世代の求職者を採用することはできません。今まさに、企業にとっては火急の事態です」

日本の少子高齢化による労働人口の減少、社会の高齢化からくる人手不足、コロナウイルス感染症対策による規制で、企業が人を採用できない状態が続いています。

それは理解しているが、環境整備に手を割けるも人も時間もない、というのが企業の本音でしょう。

伊藤 「このままでは日本が成長できない。これからの日本社会と企業を活気づけるために、私たちで環境整備を支援できないかと考えました。そこでオフイクでは、子育て世代を取り込むために、採用コンサルティングサービスを立ち上げました。

これは保育所オフイクのノウハウやグループのHR技術を駆使した、企業の採用に向けた新しいサービスです」

優秀な人材を獲得する、「オフイク」の採用サービス

企業が子育て世代を含め、優秀な人材を獲得するためのしくみがオフイクの保育採用サービスだと伊藤は言います。

伊藤 「まず企業が事業に必要な人材を確保するには、人を採用すること、優秀な人材に定着してもらうこと、このふたつが重要です。まずひとつ目、人の採用について。

労働人口が減少している今日、募集広告費をかけて求人を出しても自然に人が集まってくるわけではありません。ターゲットを絞って、その層にヒットする打ち出しをする必要があります。オフイクでは、保育ノウハウが生かせる子育て世代に焦点を当てています。

子育て世代の方の中には、以前のようにバリバリ働きたいけれど小さな子どもがいて、周囲に頼る人もいないので働けないという方が少なくありません。その方々に働いてもらうために、受け入れ側の企業が行わなければならないこと。

それは、子どもを預かる保育施設の確保や、企業に出社しなくても働ける環境の整備、キャリアデザインが描けるキャリアアップ制度の構築などです。企業の立場に立ちながら、子育て世代をターゲットとして採用を行うのがオフイクの採用サービスです」

減少し続ける人口の中でも、働きたい子育て世代は一定の割合で存在すると伊藤は言います。そういう層は、働く意欲や仕事の能力が高い。育児のため生活を制限され、本来の力を発揮できないことは、本人だけでなく企業にとっても大損失になると伊藤は考えます。

以前はグループのHRコンサルティングとして活躍していた伊藤は、人材を募集し採用することに長けています。

伊藤 「HR業界の人材サービスと、現在の保育採用サービスとでは、実は業務上においてなんら変わりはありません。どちらも企業と求職者に出会うきっかけを提供します。

とくに企業に対して、求職者を受け入れるための体制づくりと、条件の幅を広げるための手段を提供し、採用を成功に導きます」

保育採用サービス「オフイク」の定着率向上に向けたしかけ

伊藤 「もう一方で、ふたつ目の、優秀な人材に定着してもらうことも、人材確保のための重要な要素となっています。せっかく多くの人を採用できても、同じくらい退職者が多ければ採用がうまくいっているとは言えません」

企業の人材確保に関して、伊藤は決して妥協をしません。

伊藤 「採用だけできればいいというものではなく、その後の定着も含めて企業への支援が必要になります。退職者の理由として多いのが労働条件が合わない、職場の人間関係が良くない、仕事内容が合わない、スキルアップしたいなどです。

その中で、労働条件という退職理由に注目してみましょう。さらに理由を掘り下げると、勤務時間が合わない、勤務場所が遠いといった内容です。実はこれ、子育て世代の退職者に非常に多く当てはまる退職理由なのです。

仕事は問題なくできるし、人間関係も悪くない、そんな社員が出産を控え、産後の勤務に時間的制限がかかる。もしくは距離的制限、または子供を預けられないという物理的制限がかかってしまう。そのため、本人は仕事を続けたいにも拘らず、退職を余儀なくされるといった状況です」

戦力となる子育て世代をつなぎとめておくためには、保育の面から支援することが効果的だと伊藤は考えています。

伊藤 「企業の支援として有効なのは、保育施設の設立や、会社に勤務しなくても仕事ができるテレワーク制度の制定です。子育て世代が子どもを出産した後も、しっかり働ける環境を整えることが、優秀な人材の確保につながります。

とはいうものの、企業が自社の保育所を開所しようとすれば、膨大な費用がかかります。ほかにも保育所の設計から、行政への申請、園児や保育士の募集など、多くのことを行わなければなりません。実際に、手順を理解していないと、保育所の開所は困難と言われています。

オフイクのサービスは、企業の保育所開設についてもサポートしています。コンセプト設計、申請書類の整備、アフターフォローなど保育所の開所に関わるコンサルティングを、手間やコストをかけずに行います。

テレワーク支援についても同様に幅広いサポートをしています。リモートでできる業務の提案、勤怠管理や労務管理の導入など、具体的にスケジュールを組んで行っています」

保育から未来の働き方を支援、オフイクの進化するサービス

今後、オフイクの保育採用サービスはどのように進化していくのでしょうか。

伊藤 「社会では、これからますます子育て世代に関して、性別関係なく“働く“ことを前提とした保育サービスが求められます。

今も、オフイクはいくつか東京都の保育所と連携していますが、企業が自社で保育所を開所できない場合、オフイクのサービスとして提携保育所とオフィススペースを企業に提供します。

そうすることで企業は、実際に保育所を開所しなくても、提携の保育所と条件や待遇でうたうことができ、子育て世代を引きつけることができるんですね」

企業にとっても、子育て世代にとってメリットは大きく、winwinの関係が成立すると伊藤は確信します。

伊藤 「今後オフイクは、出産、子育てというライフイベントを通じて、より採用や定着に結びつくサービスを提供していきたいです。とくに提携保育所、企業、行政のネットワークをより強固にしていきたいですね。

東京都や調布市などの市町村とコラボレーションを組んでいきたいです。それをどのように企業へのサービスとして展開するのか、今後の私の課題ですが、楽しくて正直ワクワクしています。

自分が提案するサービスに興味を持ってくれた企業が、対価を払って受けたいと言ってくれるわけですから、楽しくないわけがありません。現在は、コロナウイルス感染症対策としてテレワークが推奨されていますが、今まさにオフイクのサービスが社会で、企業で必要とされています。

テレワークという形態は、コロナウイルスが収束しても必ず今後の労働市場において必要な働き方のひとつになって定着するでしょう。オフイクが培ったテレワークのノウハウは、行政や地域を巻き込み、今後も企業の採用支援サービスとしてマーケットを拡大していきます」

保育を通じて、働きたい子育て世代と人材を採用したい企業をつなぐ──。

未来の働き方を創出し、人材をグリップするオフイクの保育採用サービスは、市場に必要とされるサービスとなり、今後も進化し続けます。

伊藤は保育という領域で力が発揮できること、そして進化するオフイクサービスに、期待と喜びに胸を躍らせながら、未来に向かって進んでいます。

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