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採用コラム

2020.03.03

人工衛星搭載電子回路技術者がテクノロジーでHR業界の未来をつくる

人工衛星搭載電子回路技術者がテクノロジーでHR業界の未来をつくる

これまで電子工学を学び、人工衛星搭載コンポーネントの電子回路設計に携わってきた藤井 実(ふじい みのる)。あることがきっかけでHR業界のテクノロジー部門を引き受けることになった。HR業界を先導するテクノロジーとは。

人工衛星搭載品の設計に携わってきた一流の技術者

学生のころから電子回路や情報理論に興味を持っていた藤井は、大学院で電気電子工学を専攻。

修了後は大手通信機器メーカーに就いた。そこで電子回路設計に携わり人工衛星に搭載する機器の電子回路を設計した。

藤井 「日本でも人工衛星がつくられているのを知っていますか。たとえば地球の気象を観測して、地上に伝える気象衛星などです。現在の天気予報はこの気象衛星から送られてくる情報と地上の観測データをもとに行われています」

人工衛星には宇宙空間で、放射線や大きな温度変化に晒されて動作する電子回路の一部に、FPGAというプログラマブルなチップが搭載されている。

藤井は以前、このFPGA内部の回路や周辺回路、それらを内蔵するコンポーネントの設計を手掛けてきた。

藤井 「宇宙空間は過酷な環境で、そこで何年も間違いのない動作をするということは実は非常に難しいことなのです」

藤井はかつて、人工衛星を搭載したロケットが打ち上げに失敗して、軌道に投入できなかったという苦い経験をしている。

藤井 「打ち上げたロケットはブースタ分離に失敗し、人工衛星を予定軌道に投入できませんでした。何度も試作を繰り返してようやく完成したコンポーネントも、一瞬の出来事ですべて消失しましたね。

私が設計したのはロケットではなくロケットに搭載している人工衛星の方でしたが、ちょっとした考慮不足で国家予算が兆単位で水泡と化してしまうことを含め、責任は非常に重いです。しかし、同時にやりがいを感じることもできる仕事でした」

人工衛星を積んだロケットの発射にすべてをかけていた、技術者と製作者。数年かけてつぎ込んだ技術と時間と苦労が水の泡。今では笑って話せることも、当時は強い喪失感に苛まれた。

藤井 「がくぜんとしましたね。ただ幸運なことに、すぐに次の人工衛星の開発が始まって、悩んだり落ち込んだりする時間がなくなりました。このような濃い経験を通して、仕事でうまくいかなかったことは仕事で取り返すしかないと学びました」

それから数年間の間にいくつもの人工衛星が完成した。それらの人工衛星は無事予定軌道に乗り、開発は成功を収めた。それは当時の日本を賑わす一大ニュースとなった。

ハードウエアからソフトウエアへの転換、技術を携えてHR業界へ

開発部門のエースだった藤井に、HR業界からお呼びが掛かった。

声を掛けたのは、HR業界の綜合キャリアオプションへ先んじて転籍していた元上司だった。彼は技術者として優秀な藤井に、頻繁に呼び掛けていたのだ。

藤井 「『HR業界はこれから飛躍的にテクノロジーが進化していく。新しい分野で一緒に開発をやっていこう』と熱心に勧められました。確かに、人材業界のアナログ運用からデジタル移行は進化が加速していくと思いました。

人材に関わるシステムをどう開発していくのか──。『これをつくりなさい』という定型はなく、持ちうる技術を最大限に生かして億単位のしくみを構築させていくというミッションは、素直におもしろいと思いました」

通信業界とHR業界ではまったくの畑違い。しかし、モノをつくるというプロセスアクティビティの面ではなんら違いはなかった。

人工衛星搭載品か、人材活用システムかの違いだけ。どちらも目的に応じて機能を果たす箱だと藤井は言う。

技術者に重要なのはどんな技術を用いて、どの対象者に何をつくるかということ。そのために、技術をどれだけ持っていて、いかに組み合わせることができるかがカギなのだ。

藤井 「私も人工衛星関係の仕事には誇りを持ってやっていたので、転籍はそれなりに悩みました。HR業界の人材活用システムを立ち上げようと決めたのは、ひとりの技術者としてどこまでできるのか挑戦してみたくなったからです。仕事を乗り換えたという感覚はまったくありません。

モノをつくるということについては、人工衛星でもHRでも同じです。つくっているのがハードウエアかソフトウエアの違いでしかないんです」

元上司に誘われたというのは、藤井にとってひとつのきっかけにすぎない。いつでも重要なことは自分自身で決めてきた。そのスタイルは変わらないのである。

人工衛星を設計したプロセスアクティビティが人材管理のシステム構築に寄与

HR業界に乗り出した藤井は、人工衛星搭載品設計と同様に人材活用システムの設計を始めた。

人手を介した業務や紙での運用が多いことに危機感を覚え、デジタルでの一元管理によりシステムが自動で運用するしくみに切り替える必要があると思ったのだ。

また、HR業界は何も当グループだけではない。人の動向に関わるデータ分析、人材を扱うノウハウ、行政の法改正などに即時対応できるしくみの設計は、今後HR業界全域に必要とされるサービスになると踏んだ。

藤井 「この設計も電気回路と同じです。何をインプットしたら、何をどういうタイミングでアウトプットするのか。インプットするものは、たとえばスタッフや企業の進捗基本情報、アウトプットするものは請求支払情報です。

これまでアナログでやっていた多岐にわたる業務や、反復で行われる煩雑な業務、それらを集約してマネジメントできる箱がこの管理システムです。システムの設計でできないことはなくて。できないことはないから見極めが必要になるのです」

どんな要望も設計し、目的を持つ有益な箱としてつくり上げることができる。藤井が世界に通用する一流の技術者であるがゆえ、本人を取り巻く周囲も黙ってはいない。

藤井 「私がこれらのシステム設計を行うにあたり、関連部署の期待と要望が膨れ上がっていました。しかし、その機能をすべて付加してしまうと本来の機能や利便性が失われてしまうので、本当に必要なもの以外は必要性の判断とタイミングを見極めます」

技術者の力量が問われる場面だった。

藤井は各所からの軋轢に四苦八苦しながらも社内を渡り歩き、論理的に関係者を説得し、この難関をクリアした。

自社専用の人材活用システムの設計、構築に成功した藤井。実際に試算してみると外部の開発会社に依頼する金額の6分の1以下で開発に成功。関わる人員の工数で換算すると膨大なコスト効果があった。

藤井 「この人材活用システムの運用が軌道に乗ってからは、関連部署から勤怠管理や請求支払いが劇的にスムーズになったとか、店舗からスタッフ管理が激減して残業が減ったとか、嬉しい声を聞いています」

実際に使用する人の意見も聞いて、一方的な融通の利かない管理システムにならないようにしていると言う。

人材活用システムをリソースとして展開するHRテクノロジーへの挑戦

ストイックに、進化するデジタル社会に共鳴し、開発に挑戦する藤井。いまだかつて藤井から「開発が大変だ、つらい」というネガティブな言葉を聞いたことがない。

藤井 「仕事への気負いはありません。好きなことをやらせていただいている感覚です。開発は私の人生の一部です。寝ても覚めても、好きなことはやり続けられるでしょう(笑)。それと同じですよ」

論理的思考の裏側には、技術者として純粋に、新しい時代の変化とテクノロジーの進化を楽しみたいという素の顔があった。

そして、藤井はこれからの事業展開に対して必要になってくることがあると言う。

藤井 「ここまでのデジタライゼーションは誰でも、どんな技術者でもできることでした。これからの事業展開で必要なことは、企業へのサービス提供を見据えたテクノロジーの構築と、利益を生み続けるエンジンとして事業を後押しするしくみを表現していくことです。

多機能搭載型のシステムを売るというより、使用用途にあわせて括りだした機能の要素を、IoT技術で複合的につなぎ合わせて、社会の多様性に対応できるHRテクノロジーを提供します。モノを売るというより、コト(しくみ)を売るというDX、デジタルトランスフォーメーションの概念に近いです」

デジタル技術を駆使し、変化する顧客ニーズに対応したサービスの変革。ヒューマンリソースを活用したテクノロジー技術が、HR業界を発展させていく。

藤井は業界が向かうテクノロジーの先をもっと見たいと言う。

藤井 「AIやIoT、5Gを活用したサービスが社会にどんな影響をもたらすのか。技術者としては大変、興味深いところですね。開発に関する要件(仕様)は生もの。柔軟に対応するためにもアジャイル開発などの手法を取り入れ、日本だけではなくオフショア展開も視野に入れて進めていきます。

戦略面では社会的な動向、マーケットのニーズをふまえた上で適正な投資をして、製品を売るというよりは、社会的ニーズから生み出されるサービスを売っていけるようなしくみをつくっていきたいですね」

藤井はこれからもHR業界のテクノロジーを先導していく。

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