2020.01.14
チーム制を強みに、誰もが働きやすい環境づくり──女性ゼネラルマネージャーの想い
キャムコムの中の人たち

1000億円の売上高を達成した綜合キャリアグループ。創業当初から働く森山いづみは、営業拠点のリーダーとして事業拡大、人事部門の立ち上げなどに奔走。結婚・産休育休を経て現在、ゼネラルマネージャー(GM)として会社全体をけん引する。女性活躍のロールモデルとなっている彼女のキャリアと見据える未来とは。
人と関わる仕事を──有言実行から得られる信頼、広がる夢
森山「人と関わり、人に何かしらの影響を与えられるような仕事をしたかったんです」
森山が綜合キャリアグループに入社したきっかけだ。
森山「人を見て観察することが好きなので(笑)。サービス業を中心に転職活動をしていましたが、偶然求人誌で当社を見つけました。当時は小さい会社で、実は業務内容もよくわかっていませんでした」
森山が入社した当時、従業員は社長と社員数人。営業と給与計算をする担当者しかいなかった。会社規模や認知度は高くなかったが、だからこそ自分の工夫や努力次第でさまざまなことに挑戦できると感じた。
入社後は創業の地・長野で、事業の柱であった人材派遣の営業として企業を回り、求職者を企業に紹介する業務を担当する。
森山「入社当時は人材派遣そのものの認知度が低く、企業へ伺っても『職安と何が違うの?』とよく聞かれました。そこは募集広告費から管理コストまでを比較した資料を提示して、派遣のメリットを伝えていきましたね。あとは『良い人材を紹介します!』と断言していました」
そんな森山のモットーは「有言実行」だ。
森山「『必ずこうします』と相手に発信して、自分が逃げられない状況をあえてつくるからこそ、いろいろなことを考えたり、勉強したり、行動したりすることができます」
企業の抱えている課題や要望を丁寧に聞き取り、現状では難しいと感じることでも断らず、できる方法を考えて結果につなげる。そんな森山の姿勢が、企業やスタッフからの信頼を得ることに。
その後、営業拠点のリーダーとして着々とシェアを伸ばし、事業は急速に拡大。営業拠点も長野・山梨を中心に新潟・北陸へと展開していく。
森山は営業活動とあわせて社員採用や新拠点開設などに奔走。営業・マネージャー・人事など、通常では複数部署が担当する業務を一手に担ってきた。
「人と関わる仕事を」そこからスタートした森山の夢や業務の範囲はどんどん広がり、新エリアでのマーケット開拓にも着手。そんな彼女はさらなる高みに向け、関東での事業拡大を目指し、東京へ異動した。
スタッフや顧客を大切に。人事部門立ち上げへ
森山「記念すべき東京初の事務所は、入口が怪しい雰囲気のワンルームマンションの一室でした(笑)」
そんな東京へ異動したときのことを森山は懐かしく感じている。ワンルームの一室で決して新しくも、大きくもない事務所だったが、森山は来社した人が安心できる環境づくりを徹底していた。事務所内には間接照明を使用し、花を生けるなど、清潔感がありおしゃれな空間づくりを留意。また初めて事務所に来るスタッフの場合は、必ず駅まで迎えに行って案内した。
会社規模や認知度も発展途上の中だからこそ、一人ひとりのスタッフを大切にすることとあわせ、大手では手が回らない部分にも力を注ぐ必要があったのだ。
森山「私たちは形あるモノを売っているわけではありませんので、働く私たち自身の振る舞いや対応一つひとつが大切なんです」
首都圏や関西、九州等、急速な拠点拡大にともない、森山は営業活動とあわせて進めてきた人事関連業務を部門として立ち上げ、ゼネラルマネージャー(GM)として部門全体を統括する。
本格的な採用活動と社員数の急激な増加で教育が追い付かない。そのため、マニュアルや制度として具体的に落とし込み、育てていく。また、採用した仲間が最大限の力を発揮して活躍できるよう、教育制度や評価基準などを次々と確立した。これらの業務は、何もない土地に新しい道路や線路をつくる感覚だった。
森山「採用活動では『これから当社は必ずこうなっていく。一緒に会社をつくっていきましょう!』と伝えていきました。売り上げや会社規模ではない、働く仲間や自分が成長できる環境、他社にはない魅力がたくさんありますから」
常に先を見据え、前例がないことも挑戦する。そんな森山の考えや立ち振る舞いに共感し、「森山と働きたい」と入社した社員も多い。
女性の視点における組織づくり「産休・育休」
森山は結婚・出産というライフイベントを迎え、「女性」の視点においても組織づくりの先導に立つ。
当時、女性は結婚したら会社を辞める、もしくは時短勤務などに切り替えるのが世間一般的だった中、自ら産休・育休を取得し制度として確立を図ったのだ。
森山「グループが大きくなる中、女性の活躍もますます重要です。正社員のままでも仕事をちゃんと続けられるという実績を自らが残すことで、後輩たちへつなげたかったんですよね」
綜合キャリアグループでは現在多くの女性社員が、産休・育休を経て仕事に復帰している。
入社以来トップスピードで走ってきた森山にとって、産休・育休の約2年のブランクは長い時間だった。しかし、進化の速い組織の変化をとらえ、最前線を走る女性としての働き方を実現しようと新たな挑戦をする。
再び長野に異動し、スタッフの勤怠計算や給与の支払い業務、契約書の作成・発行業務などを行う「契約管理センター」を統括する立場となった。煩雑化する事務業務を集約化することで、効率化とコスト削減につなげている。
事業拡大とスタッフ数の増加にともない、現在では毎月数十万人規模のデータを扱う部署となっているが、システム化と徹底したマニュアル化を進め、ミスなく迅速な業務ができるよう全体最適を常に意識している。
森山「部署内でもいくつかのチームに分かれていますが、個々の性格や強みを把握しながら適材適所でチームを構成することで、生産性を高めています。みんなが働きやすいように体制や環境を整えていきたいですね」
綜合キャリアグループは個人の成果を追うのではなくチーム制をとっているため、組織力が強みだ。森山は部署全体で最大限の成果を出せるよう、一人ひとりが働きやすいしくみづくりを大切にしている。
さらなる高みを目指して。海外事業への挑戦
森山「これまでさまざまな業務をさせていただく中で共通していたのは、常に高い目標を立てることです。乗り越えられなさそうな高い壁に次々と挑む感覚ですね。
ただ、乗り越えて振り返ってみると、その壁って大したことなかったと感じるのがほとんどです。自分で設定した目標は、自分が諦めさえしなければ必ず達成できます。困難だと思うことでも諦めずに挑戦し続けるからこそ、成長できるのでしょう」
森山が次に見据えるフィールドは海外だ。
綜合キャリアグループは新たな事業として海外への展開を本格的にスタート。外国人技能実習生の活用や、ベトナムに現地法人を設立し、バックヤード業務のオフショア化による新たな事業展開を図っていく。それと同時に、実習生が母国に帰国した後でも、日系企業での活躍の場を享受する受け皿づくりを目的としている。
多用な人材活用を推進していくため、森山は3名の女性ベトナム人メンバーを採用。みんな、日本の専門学校や大学を卒業したばかりのスタッフだ。現在は森山のもとで契約管理センターの実務を習得中で、今後現地での業務遂行や人材育成を担当していく予定である。
まずは国内で行っている業務を早急にベトナムに移管し、現地での事業をスタートさせ、受け入れ体制や人材育成などのノウハウを蓄積していくことが必要だ。森山は、さらにその先のビジョンもすでに描いている。
森山「ベトナム法人をモデルケースとして、ベトナム以外の国へも展開していきたいですね。あとは現地で新たな事業を商品化・展開していくことで、さらなる売り上げ・利益拡大を必ず達成します」
森山はこれまでの範囲にとらわれず、新しい領域にも次々取り組み、プロジェクトを成功に導いてきた。高い目標に挑戦し続けることは、自らの成長や経験値を高めるだけでなく、後輩が続く道にもなっていくと考えるからだ。
綜合キャリアグループには成長できるフェーズがたくさんある。森山は創業メンバーとして、女性として、この先も走り続ける。「自分たちの手で会社をつくる」そう考え実行する後輩を多く輩出するために。
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この記事を書いた人
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