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採用コラム

2017.02.14

社長になりたかった男が、独立ではなくグループ企業の社長になった理由 (前編)

社長になりたかった男が、独立ではなくグループ企業の社長になった理由 (前編)

新卒で入社した時から将来は社長になりたかった。そんな男が周りの協力を得ながら、入社8年で(株)バイトレの代表取締役として念願の社長に。なぜグループ企業の社長の道を選んだのか、どんな学生時代を送ってきたのかについて聞いてみました。(全2回)

“社長になる”そう決めて、本当に社長になれる人は、いったいどのくらいいるでしょうか。ましてや創業26年を迎えるグループ企業に入社して、代表取締役社長というポジションに就くことは、容易ではありません。その社長になる目標を入社から8年で実現したのが、株式会社バイトレ代表取締役社長の川村将臣さんです。

川村さんは、大学進学を機に上京。2002年に新卒で綜合キャリアグループに入社し、現在はグループ会社「株式会社バイトレ」で代表取締役社長を務めています。わずか8年という短い期間でいったいどのように社長という地位に就任したのでしょうか。社長になると考えれば、独立という選択肢もあったはずの彼がなぜ企業での社長に魅力を感じたのでしょうか。満面の笑顔の裏に隠された彼の独創的な仕事論を紐解きながら、社長・川村将臣としての人間性と今後のビジョンを訊きました。

1.「得られるものの大きさが違う」新卒入社した男が、グループ企業の社長になった理由

—「社長になりたい」という夢はいつから持つようになったのでしょうか?
就活を意識し始めたころです。先の見える安定的な仕事よりも、予想もできないほどのチャレンジングな仕事をしたいと思ったのがきっかけです。

—「社長になる!」とはいえ、実現するのはなかなか難しいことだと思います。実現するために意識したことはありますか?
入社当時に綜合キャリアグループ創業者が、よく例え話で「試合に勝ちたいのなら勝つまでやればいい。やり続ければ、いつか必ず勝てる」と言っていて、その言葉にすごく感銘を受けました。継続することがチャンスを生むのだと信じて、私のやるべき仕事をコツコツとやっていました。

−具体的にはどのようなことをされていたのですか?
何事もやり続ける意思、共に働く仲間への気遣い、少しの変化でも気づいたらすぐに行動に移すということを意識的におこなってきました。相手が気落ちしていそうであれば、手を差し伸べたり、時には一緒にバカなこともしたり。誰に対しても壁を作らずに土足で踏み込んでいくと、どこかのタイミングで必ず受け入れてくれるようになるんです。

社長になれたのは、良いタイミングで周りの仲間が背中を押してくれていたり、周りの仲間の力が大きく作用して支えてくれていたという実感がありますね。

—今現在、綜合キャリアグループ企業「株式会社バイトレ」の社長に就任されていますが、「独立して社長になる」という選択肢はなかったのでしょうか。
今の私があるのは、会社組織に属してから、グループ創業者や諸先輩たちに色々と形成してもらったお陰です。その恩返しができているかといえば、まだできていない。だから、私がグループ内に残ることは自然な選択でした。そしてグループ内に残ることで得られるものがまだまだ大きいと思っています。

−なるほど。具体的に得られるものとはなんでしょうか?
同じグループの近いところに同じ理念を持つ方たちがいますので、お互いのノウハウやリソース、人材活用も含めて、それらを交流させることで、独立して一から始めるよりも早く何倍ものスケールで事業展開できるというのが大きいです。

2.自分の本来あるべき姿に気づいたのは、中米〜カナダへの留学経験

−社会人になるまでに、価値観が変わった体験はありますか?
中米への留学体験です。私の中では通称 “アントニオ時代”と呼んでいるのですが、中米コスタリカへ語学留学をしていたんです。世界のまだ見たこともない場所を見てみたいと留学の途中で語学学校を辞めて旅を始めました。中米から旅をはじめてカナダに行き着き、そこで再び語学学校に入ったのです。せっかく海外に来ているのだから、中南米から学びに来ている仲間と一緒に過ごしていたのですが、3ヶ月間、日本人だということを隠してずっとアントニオと名乗っていました。

−ええ!?日本人だとバレなかったんですか?
それが、バレなかったんですよ(笑)ずっと英語とスペイン語でコミュニケーションを取っていたのでバレませんでした。ある日、日本の留学生の前で「実は日本人なんだよね」って言ったらびっくりされました。ずっと“チリ出身のアントニオ”だと思われていたんです(笑)

−チリ出身のアントニオ(笑)!?“アントニオ”は当時どんなことを考えていたのでしょう?
“アントニオ”は、異文化に触れていることで、なんとなくカッコつけていて、一番背伸びしている時期でした。でも、ある日「自分はただの海外かぶれなのではないか」という疑問が出てきたのです。

− なるほど。それは、どういうことでしょう?
日本の素晴らしさに気づいていなかったんです。この留学体験と旅で感じたのが、海外に行くと当たり前が当たり前ではないということです。例えば、日本の自動販売機では、温かい飲み物が常に出てくることは当たり前ですが、海外ではそれが普通ではなかったりします。また、ある時は、中米で昼寝をしていたら突然の銃声で目を覚ます、なんてこともありました。その現地の人にとっては当たり前のことが、日本では当たり前じゃない。日本がいかに平和であると思い知らされました。

−平和であることが日本の素晴らしさであり、人に対する思いやりが強く、「お客様に対するサービスがある」ということに繋がるという。
そうですね。倫理観や道徳観が秀でていると思います。何時から何時という契約だから働くのではなく、そこにニーズがあるから働く。自分にはせっかくそういう素晴らしい日本の血が流れているのだから、海外かぶれをしてカッコつける必要はないんだと気付いたんです。そこで「本当の自分」がはじめてわかった気がしました。

—自分はアントニオじゃないんだぞ、と(笑)
はい(笑)この日本で、日本の文化を大切にして働いていくんだという価値観が変わった体験でしたね。

3.「好き嫌いで仕事を選ぶ人は成功しない」成果を出す人材の特徴

−チリ出身のアントニオではない、日本人としての川村さんから見た「成長する人材」とはどのような人でしょうか?
成長する人材とは、自分で限界を決めずに「もっともっと」と欲しがる人です。かといって、好きなものだけ食べていてはダメ。目の前にあるものを、まずは平らげることからスタートじゃないかなと思います。仕事に対しても人に対しても同じことで、好き嫌いで選んでいる間は絶対に大成はしません。嫌な仕事も決して逃げずに立ち向かえば、その仕事の本質が見えてくるようになりますし、人に対して敬意を持って接していればその人は味方になってくれるはずです。そこを超えられるようになったら次のステージに上がるのではないでしょうか。

−なるほど。バイトレさんはどのような基準で社員を評価しているのですか?
一人でできることには限界があります。同じ事ができる人をもう一人育てられれば、二倍の成果は出せるはずです。つまり、どのような人を自分の後輩につけ、その後輩がどのように成長したかが重要だと思っていますね。グループ全体で言えることですが、評価書類の中に「貴方が輩出した後輩の名前を書きなさい」というものがあります。後輩の名前を書けば、「あそこでリーダーをやっている彼(彼女)か」とわかりますよね。するとその後輩の名前越しに、その人の評価をつけることができるのです。
仕掛けとして、後ろの代にどんどん繋がるような評価になっているのですが、そのようにすることで独りよがりな働き方は防げるんですよ。

−バイトレさんとして、どのような人材を求めていますか?
まずは「入ってみよう」という好奇心が大事です。そういう気持ちで入ってこられる人でしたら、まず、第一関門はクリアです。会社のメンバーが家族であり恋人であり友達であるという気持ちで飛び込んできてくれたほうが、自分にとってプラスになることが多いですし、楽しく働けると思います。「この会社に身体ごと、考え方ごと浸かりたい」と飛び込む覚悟さえあれば、他の能力は自ずと学んでいけるはずです。

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