採用コラム
2018.05.04
「内定」と「内々定」の違いってなに?
就活バイブル

就活は一生を左右するほどの大きなイベントですが、とりあえずは内定を勝ち取ることを多くの方は目標としているのではないでしょうか?
しかし、近年は内々定と呼ばれる通知方式も存在していて、内定とはどう違いを持つのか困惑される学生さんも少なくありません。
ここではこの2つの違いに対して深く理解を進めると共に、これらを取り巻く現状など検証していきましょう。
1.内定と内々定の決定的な違い
●内定は法的な意味合いも強い?
内定と内々定を比較した場合、代表的な違いを見ていくと内定には【法的な】拘束力があります。
つまり、内定は1つの【労働契約】と見なされており、企業にとっては簡単には出せないものなのです。
(内定後、企業側が取り消しをした場合、事実上の「解雇」となるため)
また、学生側から見ると強制的に内定に応じる必要がなく、通常は2週間程度の回答猶予期間が設定されるでしょう。
一方で内々定には法的拘束力が存在せず、時期が来たら【内定を出すことを約束します】という就活生側への意思表示をしているにすぎません。
●内々定でも基本的な意味は同じ?
内定と内々定は特定の就活生を採用したいという意味合いを持つことそのものは同じ意味を持ち、就活生側からすれば内々定をもらった段階で企業が自分にかなり興味を示してくれていると判断できます。
ただ、内々定の段階では、厳密な意味合いからすれば取り消される可能性がないわけではないですが、実際上は取り消されることはほとんどなく、それは内々定でも取り消しをすれば企業としての評判が一気に悪くなりやすいからです。
2.なぜ内々定を出す企業が多い?
●内々定は「正式な内定」に向けての意思表示
しかし、同じような意味を持っている内定と内々定ですが、この2つがあえて区別されている背景には一体何があるのでしょうか?
それは、「正式な内定の時期」が大きくかかわっています。それは、経団連(日本経済団体連合会)が「正式な内定は10月1日以降に出しましょう」という旨の指針を発表しており、多くの企業がその指針に則って採用活動をしているためです。
10月1日以降に内定を出すまでに企業が「採用したい!」と思った就活生に対し、「その時期が来たら内定を出しますね」と意思を示し、早期に囲いこみたいという意図があります。
●内々定を出す時期も前倒し傾向?
この内々定に関しては通常毎年6月に出されることが多いのですが、就活開始時期が早まる実情を見れば将来的に内々定を出す時期も徐々に前倒しになる傾向が出始めるでしょう。
売り手市場が続く近年の就活とはいえ、理想とする企業から早めに前向きな意思表示を示してもらいたいのが学生の本音で、もともと人材確保が難しい業界になると時期の前倒しはより顕著になります。
3.少子化で内々定はより意義深く?
●少子化で内々定は一層重みを持つ
また、近年の少子化は内々定の持つ本来の意味をより重くさせており、新卒者の絶対数が急速に減っていく現状では内々定が内定と同じ効果を持つようにもなります。
現状では、内々定に法的拘束力がないという認識を持っている学生は決して多いとは言えず、企業から早めに連絡をもらうことで就活中の学生が入社に前向きになることさえもあるのです。
早めの内々定は学生に今後の就活を止めさせる一定の効果があり、今後多くの企業にて実践されていくでしょう。もっともこれは新卒者に限らず、将来的には転職においても見られるようになるかもしれません。
●内々定による人材囲い込みも熾烈
内々定の時期については各企業間においても競争の対象となり、このことを常に意識して通知時期を決定することが一般的です。
できるだけ内定を出したい気持ちはあっても、法的拘束力を伴う内定を早めに出すのはやはり慎重になることから、早期からの内々定による人材の囲い込みが年々熾烈になって来ています。
4.内々定だけで職場を判断しない
●内々定に潜む就活の大きな盲点
内々定に関連して最近頻繁に発生しがちなのが早めに入社意思を示してしまい、結果的に職場のミスマッチを引き起こしてしまうというケース。これは売り手市場の就活の中で、意外に発生しやすい盲点です。
本来であれば選択肢もかなり多いのにも関わらず、早めに就職先を決めて精神的に楽になりたいという思いを就活生は持っています。この点は企業の立場からするととても良い傾向で、学生の将来を決めるという立場からすると大変不利な行動と言えるでしょう。
●最後まで理想企業の内定が目標
学生側で第一に認識しておくべきなのは、内々定をもらっても企業からの1つの【口約束】に過ぎない点です。この段階では企業からの入社オファーに近い情報という意味合いでとらえるべきで、企業への意思表示は完全に時期尚早になります。
就活ではあくまで理想的な企業への入社が目的であり、就職先を早く決めることが目的になってはなりません。
内々定は人によってはこの判断を狂わせる根源にも変わり、これを防ぐには就活前の業界分析などによって志望企業をしっかりと絞り込むことも重要です。
5.まとめ~内々定も大切に~
●内々定も、有り難く大切なもの
1章でも書いた通り効力の違いはあれど、内定も内々定も「あなたを採用したい」という企業の気持ちは変わりません。しっかりとした計画を立て、時間もコストもかけて選考を進めて出した結果なのです。「ただの口約束」と軽視せず、とても有難く大切なものという認識を持っておきましょう。
それでも、複数社内々定をもらっても、最終的に入社できるのは1社です。辞退の連絡をする際には、下記のポイントを押さえましょう。
①直接言う(電話もしくは、面談)
②違う道を選択する理由を明確に伝える
③採用選考を通して学べたことや教えてもらったことに感謝の意を伝える
真摯な姿勢・考えは、内面からにじみ出て伝わる人には伝わります。
それがきっとより良い結果へ導くでしょう。
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●内々定も、有り難く大切なもの
1章でも書いた通り効力の違いはあれど、内定も内々定も「あなたを採用したい」という企業の気持ちは変わりません。しっかりとした計画を立て、時間もコストもかけて選考を進めて出した結果なのです。「ただの口約束」と軽視せず、とても有難く大切なものという認識を持っておきましょう。
それでも、複数社内々定をもらっても、最終的に入社できるのは1社です。辞退の連絡をする際には、下記のポイントを押さえましょう。
①直接言う(電話もしくは、面談)
②違う道を選択する理由を明確に伝える
③採用選考を通して学べたことや教えてもらったことに感謝の意を伝える
真摯な姿勢・考えは、内面からにじみ出て伝わる人には伝わります。
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企業研究をしているあなたにぜひ読んでいただきたい、綜合キャリアグループ社員インタビュー集です。 様々な職種から仲間の声を集めました!
この記事を書いた人
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