採用コラム
2018.01.29
親と就活のエトセトラ
就活バイブル

リーマンショック、東日本大震災後の有効求人倍率の低迷期が終わり、近年は有効求人倍率が高く売り手市場ですが、実はどの学生も決して楽勝で内定をもらえたわけではありません。
大学キャリアセンターからのヒアリングでは、2018年卒で7月以降に就活をやり直した学生はとても多く、5%近くもの学生が就活をやり直したという話があるほどだということが判明しています。
やり直した理由は「内定を取ってみたものの本当にやりたい仕事ではない気がしてきた」「親に内定の話をしたらやり直しを命じられた」というもので、中には親のOKが出ずに院に進むケースもあるそうです。
今回は、親になかなか理解してもらえない就活事情を3つのエピソードで紹介します。
1.エピソード1:親の勘違い
「ゼネコンの○○組に内定をもらったが、親に報告したら暴力団と勘違いされて勝手に辞退された」
これは親の勘違いで内定先を認めてもらえなかったエピソードです。
ゼネコンには〇〇組という企業名も多くあります。大企業や有名企業であれば見聞きしたことがあったり、なんとなく知っていたりしてイメージができますが、そうでない場合は企業名だけではどんな会社かイメージしづらい場合もあります。
就活中に親にゼネコン系の企業を志望している旨や、自分がどんな職に就きたいかを話していなかった場合は、勘違いが発生する可能性が高くなります。この場合は、親にとっては突然「〇〇組」という情報のみが伝わり、予備情報が無い為に悪いイメージの〇〇組の方が先にイメージされてしまったエピソードですが、もしあらかじめ就活の話をしていたら防げた内定辞退だったでしょう。
2.エピソード2:親の理解が得られない
「ITベンチャーと不動産中堅2社に内定、親に報告したら「で、ほかにどこを受けるの?」とスルーされた」
これは親の理解が得られなかったエピソードです。
ベンチャー企業のメリットは大企業と比べて風通しが良い(社員の意見が通りやすい)ことや昇進が早いこと、早いうちから裁量や権限が与えられ、やりたいことができることが挙げられます。対してデメリットは、経営難による倒産のリスクや解雇や減給、人材不足によるハードワーク等、不安定なところが挙げられます。
また、中堅企業は中小企業以上大企業未満であり、中小企業より事業展開の規模が大きく、成長率が高いというメリットがありますが、大企業ほどの安定や市場の支配率が約束されないというデメリットがあります。
ベンチャー企業も中堅企業も親にとっては身近なイメージがなく、デメリットの方がより強い印象が残りやすいことが親の理解を得られない原因になっています。
あらかじめ親にベンチャー企業や中堅企業のメリットがしっかりと伝わっていれば、内定を報告した時の反応は違うものだった可能性も大いにあります。
3.エピソード3:親に就活やり直しを命じられた
「介護系企業に内定、報告したら「銀行かマスコミに変えなさい」と就活やり直しを命じられた」
これは親に内定をもらった企業を否定され、就活のやり直しを命じられたエピソードです。
親の考える就活の成功は「子供が安定した会社や職に就いて将来が安泰であること」が多いものです。
世間一般で苦労が多い、人材不足、収入が少ない等のデメリットが噂されているような業界の企業は、親にとっては自分の子供には就いて欲しくないと思われていることが多いことも事実です。
また、親が就活をした時代に優良な就職先だった業界は、現在がどのような状況であっても親の意識の中で良い業界だと思われていることも多く、面と向かって話すことは無くともそういった業界の企業に就職してもらいたいと思っている親もいるのです。
事前に志望する業界の良さや熱意を伝えて理解を得ていたら、やり直しを命じられることまでは無かったかも知れません。
4.どうしたら防げる? 内定後の親子の意見の違い
上記の3つのエピソードのように、親との意識のズレが生じる原因の一つはジェネレーションギャップです。
近年就活をする年代の学生の親は、バブル期に社会に出た「バブル組」が多く、苦労して就職した経験がない親も多いのです。
当時の一流大手(家電やマスコミ、都銀など)に楽々入社できた時代の感覚で見ているので今の感覚が分からず、苦労して内定をもらった子供の状況が理解できない親も多くいるのです。
また、たとえ売り手市場でも企業はきちんと厳選して採用しているのが現実です。世間一般には売り手市場と言われている就活ですが、実は大手企業の求人倍率は0.48倍と狭き門です。
就活生の多くが「大手狙い」で、より優秀で将来性のある選ばれた学生のみが大手企業に無事就職できる状況は、就職氷河期と呼ばれたバブル崩壊後の有効求人倍率の低迷期と変わりはありません。
就活は自分の気持ちがもちろん第一ですが、自分の気持ちだけで全て丸く収まるばかりの人だけではありません。
親に自分の就活を理解してもらうためには、就活を始める前に自分が志望する業界や業種、近年の就活の状況等を親としっかりと話し合うことが大切です。
親の就活は時代が違うために現在の学生の就活と根本的に違うということをはっきりと話し、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを粘り強く話して納得してもらいましょう。
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