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採用コラム

2017.03.08

【地方創生プロジェクト】地方就職とキャリアプラン ~親の言う「若いうちは東京でやりたいことをしろ」を真に受けて良いのか~

どうもこんにちは。オウンドメディア編集部のさいとうです。
地方創生や地方就職についていろいろお話ししていますが、今回は親と就活についてお話しします。

1.親の就活関与度はどのくらいか

近年、子供の就活に親が関与する度合いはどんどん高まっています。
内定を出した学生が離脱しないように「まず親に確約を取る(親確)」人事担当が増えていると言いますし、保護者向けの会社説明会を開く企業も増えてきました。
まず、実態として親がどの程度子供の就活に関与しているのか、数字で見てみましょう。
最初は「親の意見をどれくらい参考にするか」です。
次のグラフをご覧ください。

内定が複数でた場合、最も参考にする意見はどれですか?

  • 自分だけで決める 41%
  • 親の意見 22%
  • 勤務地で決める 13%

2015年05月23日~24日 回答者数:228人 /Students lab
http://lab.oceanize.co.jp/shukatsu-parents/

ご覧の通り、自分以外の意見を参考にする場合、親の意見を重視する人が22%です。

2.企業に直接連絡を入れる親

もう1つデータを見てみます。

学生の親から連絡を受けた経験がある企業
ディスコ 調査データで見る親子就活 2013/11
http://www.disc.co.jp/column/?p=1381

全体で15.9%の企業が学生の親から直接連絡をもらった経験があり、社員数1000人以上の大企業では22.6%にも登ります。また、その内容で多いのは

  • 「入社後の処遇・待遇についての問い合わせ」 28.3%
  • 「選考結果についての問い合わせ」 26.5%
  • 「セミナーや選考試験の欠席の連絡」 21.1%

など。一般的に本人がするべき連絡にも親が関与している、企業担当者もビックリの口出し度です。

3.就活生の親とのあるエピソード

親の口出しに関して、実際に聞いたことのあるエピソードをお話ししましょう。

とある全国規模の企業で、学生に内定を出したところ、その学生の父親から手紙が届きました。その内容はこういったものでした。
「貴社は上場していないので一般に株主向けに開示されている情報がWebサイトに載っていません。娘を貴社に入社させるに当たり、財務状況や営業戦略などを開示してください。」

この問合せに対して、その企業では内定者をつなぎ止めるために情報を開示するべきか悩んだ結果、以下の返答をしました。
「お問合せありがとうございます。娘さんをお預かりするに当たり情報開示を検討しましたが、開示しないこととしました。弊社は財務状況や戦略について極めて機微な情報である事から社外秘としております。そもそもお父様は勘違いをしておられます。お父様は志望者本人でもなく、またお客様や株主ではなく採用を依頼する側です。娘さんを心配する気持ちはよく分かりますが、情報を開示することが適切でない旨ご承知いただきますようお願いします。」
内定を辞退されてもやむを得ないと、企業としての情報管理ポリシーを守ることにしたのです。

この後、親御さんからは丁重なお詫びの連絡があり、企業としての姿勢に信頼を抱いたようで娘さんは入社しました。
企業としての守るべき姿勢をしっかりと守ったからこそ、親御さんも納得したのでしょうが、企業の人事担当者が思わず悩んでしまうようなケースでした。
このエピソードからも、親が子供の就活にかなり関与している様子が分かります。

4.就職に関する親の本音

親が子供の企業選びに深く関与する一方で、親が企業選びで重視している項目はかなり保守的です。

http://www.mynavi.jp/news/2015/02/post_8297.html

どのような企業に入って欲しいか

Uターン就職の希望割合

子供が就職先に以下の企業を望まれた場合、賛成しますか

これらから分かるのは、「地元にすぐ戻ってこなくても良いが、経営が安定している有名大企業に入って欲しい」という本音です。
よく「若いうちしか出来ないチャレンジをしろ」とか「まずは仕事が大事だからすぐに地元に戻ってこなくていい」という言葉には、こういった本音が隠れているのではないでしょうか。

5.30過ぎたしそろそろ地元に帰ってこい症候群

さて、仮に子供が「東京の有名な大企業に入った」場合、それで順風満帆なのかというと、やはりそうでもありません。

私は「30過ぎたしそろそろ地元に帰ってこい症候群」と呼んでいるのですが、就職して社会人10年目ぐらいになると、多くの親が地元へのUターンを望み始めます。この背景には、親の年齢が大きく影響していると思われます。
子供が32歳として、平均出産年齢からすると親の年齢は60歳前後となります。まだまだ現役世代ではありますが、役職定年やら定年再雇用といった言葉がちらほら聞こえてくるようになり、体力面での衰えも気になってきます。そうなると、子供に地元に戻ってもらいたいという希望が強くなります。

しかし、社会人10年目くらいともなると、そう簡単に地元に戻れる状況ではなくなっています。
仕事上も、実戦力として当てにされ、いわゆる脂ののった世代に突入しています。

プライベートでは、結婚や出産などがちょうど発生する時期です。仮に引っ越すとしても、共働きが多い今の時代、転職は2人分、もしかしたら子供の転園・転校も考えなくてはいけません。
そして、東京から地方へ転職する際のハードルもあります。地方ではキャリアの選択肢が少なくなりがちで、これまで積んだキャリアがそのまま使えるケースは多くありません。異業種や異職種への転向が必要なことも多いでしょう。また、収入面での変化も見逃せません。年代にも寄りますが、地方と東京で年収ベース100万~200万くらい違うことも珍しくありません。実際には、地方では出費自体も少なくなる傾向があるので、可処分所得ベースではむしろ増益となることもあるのですが、数字の見た目だけを単純比較をした場合にはかなり心理的ショックがあります。

結果として、「そろそろ戻ってこい」といわれても「そんな簡単にいかない」のが本当のところでしょう。
この一連の流れを、実際に就職する子供の方から見ると、
「就職時には、親のことなんか心配するな、自分の可能性にチャレンジしろ、って言われたのに」
「仕事が楽しくプライベートも充実してきた頃に、そろそろ地元へ帰ってこいと言われ」
「帰ろうと思っても今までの経験や実力を生かせる転職先がない」
という、かなり大きなギャップが生まれていることになります。

子供のUターンを望んでいる親御さん的には、そもそも就職段階で地元就職を子供に勧めておくべき、ということになります。就活で大手企業に入っていわゆる「勝ち組」になったからといって、長いキャリア人生全体において正解、というわけでもないようです。

6.就活前に親とコンセンサスを作る

さて、ここまで親の意向に子供の就活が影響される様子を確認してきました。
企業にとっては、就活生本人だけでなく親の了解も取らなければ入社が決まらないという煩わしさ。
就活生本人にとっては、自分の意思だけで就職先を決められず、あれやこれや口出しされるやりにくさ。
統計数字を通して垣間見える様子からは、企業の人事からしても、就活生本人からしても、親の関与が強いことはあまり好ましいことではないように見えます。

しかし、実際にはマイナス面だけではないでしょう。
親御さんの理解があれば、入社後の定着もこれまでより進みやすくなります。
親御さんの協力があれば、金銭面や精神面で苦しくなる就活期も乗り越えていくことが出来ます。
こういったプラス面についても忘れることは出来ません。

では、就活生が今後、親の協力を得つつも納得のいく就活をするためには何が必要でしょうか。
それはやはり、就活スタート前に親とよく話し合いコンセンサスを作っておくことではないでしょうか。
例えば、

  • 最終的に地元に戻ってくるのか、そうではないのか
  • 仕事とプライベート、どちらを重視してキャリア形成をするのか
  • 職種や業種、ワークライフバランス、チャレンジと安定など、就活の軸はどこにあるのか

こういった就活コンセプトについて、親としっかり確認していくことで、親の過度の介入(企業へ質問状を送りつけるとか)も避けられますし、納得度の高い就活の結果が近づいてくることでしょう。親御さんも、子供の就活を必要以上にハラハラして見守る必要は無くなります。

多くの学生にとって、生まれてから学生時代まで、最大のスポンサーであった親に「就職」という成果を見せるためには、求められている結果について合意形成をすることが必須となります。
就活市場の現況や年間スケジュールなどの基礎情報を示しながら、親御さんとまずじっくり話し合うことをお薦めします。

次回は、「社員や職場から良い会社を見抜く」方法についてお話ししたいと思います。
(つづく)

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